機械加工、溶接、曲げ、バフ研磨等により変質したステンレス表面層を数ミクロン溶解することにより、金属深層部と同じ本質があらわれ、清浄な表面が得られます。電解研磨によって表面は平滑化されているので、不純物の付着が減少します。
また電解研磨された表面は通常のステンレス表面よりもクロムが濃縮された不動態化皮膜が形成されるため耐食性も向上します。
半導体関連部品、医薬品関連部品等の不純物の混入を極端に嫌う部品には、電解研磨後にさらに精密洗浄を行います。
    
    
    
    現品、図面、現品票による数量、材質の照合。
外観チェック(傷、打痕、腐食等)を行います。
      
    
    
水系洗浄剤により加工油等を取り除きます。
    
    
酸化膜スケール、溶接ビートスケールを除去します。
    
    
比重管理、温度管理された液中で電解研磨を行います。
    
    
温度管理、圧力管理、時間管理を徹底して行います
    
    
濃度管理、時間管理を徹底してスマットを除去します。
    
    
市水により洗浄します。
    | クラス1000 クリーンルーム内 作業 | 
    
RO水を高圧ジェットにより吹きつけます。
    
    
10MΩ・cm以上の純水にて洗浄します。
    
    
10MΩ・cm以上の温純水にてシャワー洗浄します。
    
    
クリーンエアーにて水分を除去します。
    
    
電解研磨ムラ、シミ、傷、打痕のチェック後特注ノンパウダーPE袋にて二重脱気梱包します。
| クラス1000 クリーンルーム内 終了 | 
    
    
図面、現品票との照合、員数確認後出荷致します。
上記工程は精密洗浄を付加した行程です。
電解研磨のみのご用命の際はRO水洗によるクリーンルーム外作業となります。 
電解研磨された表面は、金属深層部と同じ本質があらわれ、表面粗度についても、他の表面研磨加工に比べて非常に滑らかです。